当院の予防診療の特徴について

特徴1:それぞれの口内環境に合わせた予防プログラム

歯科ツール

お口の中の環境は一人ひとりで大きく異なります。

そのため予防処置もそれぞれに合ったプログラムを組み必要があります。

当院ではそんな患者様のお口の健康を第一に考えた予防診療を提供しております。

特徴2:お口の健康を長期的にサポート

歯を守る

予防歯科では、今日明日だけなく、1年後、5年後も健康な口内環境を維持していただくことを目標として、さまざまな処置を実施します。

患者様がいつまでも健康的なお口を維持できるよう、全力でサポートいたします。

特徴3:予防のプロである歯科衛生士によるクリーニング

歯科衛生士

歯科衛生士は、口腔ケア・予防のプロフェッショナルです。

歯の表面に付着したバイトフィルムやプラーク、歯石などを熟達した技術できれいに取り除きます。その結果、虫歯や歯周病といった細菌感染症のリスクを大幅に低減できます。

特徴4:丁寧でわかりやすいブラッシング指導

ブラッシング指導

虫歯や歯周病を予防する上で基本となるのは「歯磨き」です。適切な歯磨きの方法は、歯の形や歯並びなどによって異なるため、自己流では正しくブラッシングできていないことがほとんどです。

歯磨きのプロフェッショナルである歯科衛生士のブラッシング指導を受ければ、その日からセルフケアの質も大きく向上します。

予防歯科とは?

毎日のケアで歯を守る

歯磨き

日々のブラッシングは虫歯や歯周病から歯を守る最初の一歩です。

しかし、いくら慎重にブラッシングしても、全ての汚れを完全に除去するのは難しいものです。

そのため、日常のケアでは落としきれない汚れを歯科医院で徹底的に取り除き、定期的な予防とメンテナンスを受けることが、口腔の健康へと繋がります。

虫歯と歯周病の予防

虫歯や歯周病の主な原因は、ブラッシングで除去しきれなかったプラーク内の細菌です。患者様一人ひとりに適した予防措置を施すことで、虫歯や歯周病の発生及び再発を防ぎます。早期の発見と治療も重要ですが、真に歯を保護するためには、「治療」よりも「予防」がより重要です。

専門家によるクリーニング

きれいな歯

歯科衛生士が、特別な機械や器具を駆使して行う専門的なクリーニングをPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)といいます。

これにより、プラークや細菌の集合体、着色や黄ばみといった汚れを根本から除去します。

この処置は、見た目の美しさを取り戻すだけでなく、虫歯や歯周病の予防にも効果的であり、口腔内の健康維持に不可欠です。

PMTCで取り除ける汚れ

プラーク

歯垢

プラークは歯の表面に形成される白く粘り気のある物質で、数多くの細菌から成り立っています。

これは食べ物の残りやタバコのヤニなど、一般的な歯の表面の汚れとは異なります。プラークの粘着性が強いため、単にうがいをしても除去することはできません。

このプラークが虫歯や歯周病の主要な原因となり得ます。

歯石

黒い歯石

プラークは時間を経て硬化し、唾液中のカルシウムやリン酸などのミネラルにより歯石へと変わります。歯の表面に歯石が形成されると、表面が粗くなり、更にプラークが付着しやすくなります。これにより、歯の表面が汚れやすく、プラークや歯石の蓄積を促進してしまいます。歯石は、歯肉の上(歯肉縁上歯石)にも、歯肉の内側(歯肉縁下歯石)にも形成されますが、特に歯肉の内側に形成された歯石は、歯周病の治療において念入りに取り除く必要があります。

バイオフィルム

バイオフィルム

バイオフィルムは細菌が集合し形成される複合体であり、プラークもその一種です。細菌が密集して形成されるバイオフィルムは、うがいやデンタルリンス、抗菌剤の使用だけでは簡単には除去できません。

バイオフィルムの効果的な除去法は、歯科医院で実施される機械的なクリーニングに限られます。この方法により、歯と歯肉の健康を保ち、虫歯や歯周病のリスクを大幅に減少させることが可能です。

予防診療の流れについて

口腔内診査・予防プランの作成

治療の説明

はじめに、お口の中の状態を調べます。とくに歯周病に関しては、歯茎の腫れ・歯周ポケットの深さ・出血の有無などを細かく検査します。

その上で患者様に適した予防プランを作成いたします。

スケーリング(歯石除去)

スケーリング

スケーラーと呼ばれる器具を使って、歯石を除去します。この処置を専門的にはスケーリングといいます。

スケーラーには手用と超音波の2種類があり、歯石が付着している場所や形状に合わせて適宜、使い分けていきます。

クリーニング・着色除去

ブラッシング

電動のブラシを使って、歯垢やステインなどを除去します。

歯面の研磨

ポリッシング

歯石や歯垢などの汚れを一掃したら、フッ素入りの研磨剤を使って歯面をツルツルに磨き上げます。

そうすることで歯が持つ本来の光沢が戻り、汚れの再付着も起こりにくくなります。

フッ素塗布

フッ素

高濃度のフッ素が配合されたジェル状の薬剤を歯面に塗布します。

フッ素は歯の再石灰化作用を促すと同時に、細菌の活動を抑える役割も果たします。

セルフケアの指導・提案

診療の締めくくりに、ブラッシング指導(TBI)、ホームケアの方法及び注意点、そして今後の健康計画について話し合います。

ブラッシング指導 (TBI) について

私たちの医院では、患者様の日々の口腔ケアを重視し、特にブラッシングの指導に力を注いでいます。この指導では、正確なブラッシング技術をお伝えするだけでなく、歯科衛生士が磨き残しがちな箇所や十分にケアされていない部分を共に確認します。

人それぞれ磨きづらい箇所が存在しますが、正しいブラッシング技術を学び、日々の習慣にすることで、虫歯や歯周病の予防に繋がります。

予防歯科に関するよくある質問

予防診療を受ければ虫歯や歯周病になりませんか?

虫歯や歯周病になるリスクを抑えられます。

歯科医院で行うクリーニングやスケーリングは、あくまで今ある汚れを取り除く処置なので、これからまた歯垢や歯石が形成されてしまったら、虫歯や歯周病になる可能性が高まります。ですから、予防歯科で受けたブラッシング指導の内容をセルフケアでしっかり実践することが虫歯・歯周病予防を徹底する上で必須条件となります。

歯のクリーニング(PMTC)に痛みは伴いますか?

歯や歯茎が正常であれば、痛みを感じることはありません。

歯に欠けやひびが入っていたり、歯周病で歯茎が腫れていたりする場合は、痛みが出ることがあります。そうしたケースでは、痛みが生じないよう最大限配慮いたしますので、ご安心ください。

予防診療は1回受ければ十分ですか?

1回だけでは不十分です。

理想的には、3~4ヵ月に1回の頻度で受けることが推奨されます。そのくらいの間隔で受診していれば、仮に虫歯や歯周病になったとしても、早期に治療を開始できます。

痛くなってから歯医者に行くのはダメですか?

痛みなどの症状が現れた時点では、もうすでに虫歯や歯周病が進行しています。

これらの病気は自然に治ることがなく、失った歯質や顎の骨は元に戻らないため、痛くなる前に歯科を受診した方が良いといえます。